長野・岐阜・愛知を流れる木曽川の支流である大滝川を巡る木曽田立の滝と夕森天然公園のコース。木曽田立の滝は日本の滝百選にも選出されている名瀑群である。また、木曽の原生林の中を滝を見ながら歩くことができ、滝の迫力・美しさを肌で感じることができる。田立の滝を抜けると高層湿原地帯が広がる夕森天然公園へと通じる。夕森天然公園展望台からは中央アルプスや御岳を臨むことができる。
前夜に駐車場に着き、車中泊となった。朝起きると登山日和の晴天で5月初めなのに真夏日となった。
しっかり睡眠をして、田立の滝登山口から夕森天然公園を目指した。はじめは大滝川の水の音を聞きながら歩いていく。緩やかに登りながら歩いていくと猟師がししを仕留めたしし岩という巨石がある。この他にも不動岩という大きな岩場も見ることができる。
不動岩
木曽の原生林の巨木を見ながら歩いていくと、初めの滝である螺旋滝がある。螺旋滝はメインの道からはずれ、一度川辺まで下りなけばならないが、せっかくなので見てみた。
螺旋滝はその名の通り螺旋のような形状をしている滝である。上から見るときと違い下から見ると迫力が違う。
次に出会う滝は霧ガ滝と天河滝。ちょうど霧ガ滝の上に天河滝があるような形になっており共に迫力がある。特に天河滝は田立の滝の瀑群の中でも最大の落差があり、花崗岩の一枚岩を勢いよく落ちていく姿は圧巻だ。
霧ガ滝
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天河滝
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所々雪で覆われている部分もあり困難する箇所が存在するのも春登山らしい。右手に小屋が見えてきたところで吊橋で一度左岸に渡り、再び右岸へと渡る。
右岸に渡るとすぐ、不動滝の脇の九十九折れの階段を登っていく。足元が不安定な場所もあるので注意が必要だ。
龍ヶ背、箱淵と続き滝とは異なった水の造形を見ることができるのも、この場所のいいところである。
龍ヶ背
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箱渕
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箱淵を過ぎると、しばらく川岸を歩く。途中、左岸に渡る橋があるが、こちらは帰りに歩くとして、ひたすら右岸を進む。
傾斜のある小尾根を登ると林道に出る。林道に出たところで一休みをとった。
ここからは夕森天然公園に向け、林道を左に登っていく。歩きやすい道を歩いていくと、天然公園湿地帯へと通じる。湿地帯だけに、水が豊富で足元に注意が必要。また、高山植物もあるため、踏まないようにする注意も必要だ。
天然公園湿地帯を抜けると、今回の目的地である天然公園展望台に着く。展望台に登ると、霞んではいるが御嶽山と中央アルプスの山々を見ることができた。
雲のない晴天の日であったら、きっときれいな山並みを見ることができただろう。
天然公園展望台
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展望台から御岳山
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山並みを楽しんだら、林道を戻り、田立の滝分岐を過ぎ、不動岩へと林道を進んだ。
不動岩から下に降りると箱淵近くに出る。
帰りも滝を楽しみながら歩いていった。
< コースタイム >
登山口(7:37)→ 不動岩展望(8:13)→ 螺旋滝(8:25)→ 霧ガ滝(8:36)→ 天河滝(8:42)→ 不動滝(8:58)→ 龍ヶ背(9:03)→ 箱渕(9:23)→ 天然公園・不動岩分岐(9:32)→ 夕森天然公園入口(10:05)→ 天然公園展望台(10:22)→ 不動岩(11:37)→ 登山口(12:46) |