文字通り笠を置いたような山裾が広がる笠置山。その姿は、今まで何度と見てきたが、今回やっと登ってみることにした。
笠置山へは国道19号から県道68号に入り、北上する。案内に従い、望郷の森キャンプ場へと進む。望郷の森キャンプ場が駐車場であり、登山口となる。駐車場ですら、かなりの高さを進むため、実際に登るのはわずかとなってしまう。
駐車場の脇に登山口はある。
登山口付近はキャンプ場となっており、この日も連休を使って山篭りしている人が、一人いた。その脇を失敬しながら、人工林の中を歩いていく。階段状の丸太をまたぎながら、山歩きを楽しんでいると、「ペトログラフ舞台岩50m」と書かれた看板を現れた。
ペトログラフとは先史時代、岩に刻まれた文字・記号・紋様のことで、笠置山で数多く見つかっているようだ。確かに削られたような跡があるが、これが古代文字なのかどうかさっぱり分からなかった。(この山のメインなのに少し寂しい…)
そのまま、テクテク登っていくと、あっという間に林道の終点、物見岩に着いた。
物見岩はその字の通り、その岩からの景色が抜群に良いはずだったが、この日は遠くがガスっていたため展望は臨めず、ただただ眼下の町並みを見るのみとなった。
視界が澄み渡っているときは、その正面に恵那山の雄大な姿を見ることができるようだ。
林道終点展望台
|
林道終点展望台からの眺め
|
物見岩から山頂までは、あと僅か。
山頂に着くと、まず笠置神社が目に入る。そして、その脇に三角点と、雷注意の看板。
現存の笠置神社は安政三年(1856年)に再建されたものだそうです。
また笠置山はかつて舟伏山と呼ばれていたようですが、平安中期、花山法皇が京都の笠置山にその姿が似ていることから、
「眺めつつ笠置の山と名付けしは これも笠置くしるしなりけり」
と歌を読まれたことから、笠置山と呼ばれるようになったようです。
そんな笠置神社を過ぎ、神社奥の北斜面には展望台が拵えてある。
山頂展望台
物見岩からの展望同様、ガスっているため、遠方の景色を見ることはできなかったのが残念だ。展望が良い日には御岳山を見ることができる。
また、笠置山はヒカリゴケの自生地なのですが、見つけることはできませんでした。
久しぶりの山登りのため、山頂でしばらく休憩してから下山した。
< コースタイム >
駐車場・登山口(15:17)→ ペトログラフ巨岩石(15:26)→ 笠置神社・山頂三角点(15:41) |