< コースガイド・コメント >
はじめての有給を利用して、登山に出かけることにした。平日ということもあり、静かな山登りになるだろうと思っていた。
ところが、食事処の駐車場で着替えをしていると、遠足らしき高校生がバス4台くらいで続々と登場。
静かな雰囲気が一変、終始賑やかな登山になってしまった。
登山口まで、高校生の波に紛れながら到着。まだ若いと思っていたけど、高校はやっぱり、かなり若いです。
登山口から数分歩くと、眩い赤色の仁王門がある。仁王門は国指定重要文化財にも選ばれている、由緒ある建物。1651年に建てられたままの姿であるが、350年以上前に建てられた感じがしないほど、きれいなままである。
仁王門を過ぎて、山の中へと進むにつれ原生林らしい、緑が深くなってきて、清々しい。
石段を登りながら、進んでいく。相変わらず高校生が多いですがね(笑)張切りすぎて、すぐにバテテいる高校生達を抜かしながら、石段を登ってくと、「傘すぎ」という巨木が現れる。
よく分からないけど、傘すぎは、新日本名木百選というのに選ばれているようです。幹周りが8m、高さ60mある巨木です。見応え十分の迫力に圧巻されます。
急になっていく石段を登りきると、鳳来寺本堂に着く。本堂からの視界は開けていて、眼下には周りの山々の姿を見ることができる。
本堂脇の階段を登ると鎮守堂があり、ここから本格的な山道に変わる。
■鎮守堂 本道の裏手にある歴史を感じる建物
東海自然歩道が分け入る道を進んでいくと、水が湧き出ている不動堂、六本杉、奥の院へと通ずる。
奥の院から緩やかな登りが続き、休憩所を過ぎて、やがて山頂684mに到着する。
山頂はすっきりとした展望はないが、木々の間から景色を楽しむことができる。
また、ベンチの脇には三等三角点がある。
■鳳来寺 山頂684m
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■鳳来寺三角 山頂にある三等三角点
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山頂には高校生が、大勢休憩していたので、すぐに天狗岩方面に抜けていった。
鳳来寺山での最高点である瑠璃山を抜け、景色のいいところで一休み。やっと、高校生がいない静かな時間を満喫することができた。
すこし、雲が出ていたため、遠方までの展望がなかったのが残念であったが、じっくりと景色を楽しんだ。
■瑠璃山脇の梯子 梯子を登ると景色が広がる。
鳳来寺山は、周回コースになっているが、このまま引き返し、下山することにした。
慌しい登山ではあったが、歴史ある愛知の古刹を訪れることができてよかった。 |
■鳳来寺山 登山前に全容を見ることができる
鳳来寺山の名前にもなっている鳳来寺。鳳来寺は大宝3年(703年)に、利修仙人により開かれた真言宗の古刹です。
江戸時代には、家康の父が祈願し、家康を授かったということから、幕府の手厚い保護を受け、三代将軍家光の時代には21院坊、寺領千三百五十石という盛大さを誇っていました。
また愛知県のシンボルのコノハズクが生息していることでも有名です。仏法僧「ブッポウソー」という鳴き声のフクロウです。
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