< コースガイド・コメント >
ふと思い立って、よっしーと伊勢神宮ツーリングに出かけた。そのおまけに朝熊ケ岳を登山した。
朝熊ケ岳は山上に伊勢神宮の鬼門を守る寺として金剛證寺がある山で、「お伊勢参らば朝熊かけよ、朝熊かけねば片帰り」と唄われたように伊勢参りをした人は、必ず金剛證寺も参拝したようです。
今回は登り始めの時間が遅いうえに、ツーリングついでのため懐中電灯もないので金剛證寺参りは出来ませんでしたが…
登山口は駐車場のすぐ脇にあります。看板左側の道を登り始めます。
かつて、朝熊ケ岳も参拝登山で賑わっただけあって、登山道は広く歩きやすい。
歩いていると気づくのが、町石とお地蔵様。一町は109mで、山頂まで二十二町ある。
十町のところに来ると視界が広がる箇所がある。
ここは朝熊登山鉄道・ケーブルカー跡地で、橋の下をみるとクチャけた鉄塔らしきものと、山頂へと続く石段らしき跡を見ることができる。
このケーブルカーは大正14年に開通し、線路長1078m、高低差418m、最大勾配32度(日本最急勾配)を誇っていて、当時は東洋一の施設と言われていたようです。
また、ここから視界も広がり、伊勢湾を見ることができる。
■ケーブルカー跡からの眺め 伊勢湾を一望
再び樹林帯に入り、歩いていく。視界が広がる場所もあるので、景色を楽しみに歩いていく。
十八町を過ぎたくらいのところに、ポツリとお地蔵様が祭ってある。
■お地蔵さま 山旅の安全を祈願
木々がなくなってくると、とうふ屋旅館跡に出る。とうふ屋は江戸時代創業の旅館で、結構な大きさがあったようであるが、ケーブルカーの廃業とともにさびれ、火災によりその幕を閉じたようです。
舗装道に出て、登っていけば山頂付近に出る。山頂付近は周回コースになっており、山頂の八大龍王社や、冒頭の金剛證寺を巡ることができる。
登るのが遅すぎて、時間ばかり気になっていたので、山頂の八大龍王社に向かうことにした。
山頂も視界が開けており、展望は抜群で休憩にはもってこいの場所である。
■山頂からの眺め 二見浦方面の海がきれいに見える
結局、金剛證寺を見ることなく下山してしまいました。
帰宅して、ネットで調べると、金剛證寺はすばらしい建屋のようで、見なかったのが悔やまれます。 |