御嶽山は全国に名を知られた霊山である。御岳教として知られる山岳信仰者が多く登る山であり、日本三大霊山(富士山、白山、御嶽山)の一つである。
活火山である雄大な御嶽山は私の地元名古屋からも台形の特徴的な形を見ることができ、冬には雪を覆いとても綺麗な姿を確認できる。
朝6時に大学に集合し、田の原に着いたのが10時半頃。時間が遅いこともあり、駐車場は満車状態。ちょうど空いていた箇所に駐車する。
車を降りると御岳教の服装を来た人々がたくさんいる。
駐車場北側の鳥居(2180m)をくぐり山頂まで3.6kmの登山開始だ。初めは道幅も広く砂利道である。この付近は高山植物の宝庫で田の原天然公園として遊歩道も整備されており、山を登らない人でも十分楽しむことができるだろう。7月中旬はコバイケソウの時期である。
幅広の道を歩いていくと大黒天という社が天然公園のほぼ中央にあった。お祈りをしている人の脇を通り過ぎると、公園奥に遥拝所があった。
遥拝所は御嶽の祭神を山頂まで登ることができない人がお参りする場所で、大きな像が3体祀ってあり多くの人でごった返していた。
遥拝所
天然公園を過ぎると次第に道幅も狭くなってきて、砂利道から階段状状の道へと変わってきた。階段ではあるがゆったりとした登りである。
階段状の道を歩きだすとあっという間に大きな鳥居がある大江大権現に着いた。大江大権現でも数人の方がお参りをしていたがそんなに広いスペースはない。
大江大権現を過ぎ階段状の道を登っていくと両サイドを笹に覆われて傾斜もきつくなってくる。木製の階段も次第に石の階段へと変わっていよいよ火山っぽい山歩きになってきた。
この石段を抜けると視界が開けるあかっぱげという山頂を見渡せる箇所に出る。今日は雲が掛かっていて山頂をはっきり確認することはできなかった。
あかっぱげ
あかっぱげを過ぎると次第に木々の高さも低くなってきて火山性の石も目に付いてくる。そんな岩場の登山道を登っていくと伊奘諾尊(いざなぎのみこと)がご神体の金剛堂子がある。
かつてはここからわらじを新しいものにして登山をしたようです。ここから更に神聖な場所に入っていくということでしょうか。また、この付近に来ると森林限界で見渡しがいい。
金剛堂子付近の登山道
金剛堂子を過ぎると八合目石室がある。石室といっても小さな石小屋があるだけだ。
石室を過ぎてしばらく進むと左側に残雪がたくさん残っていた。万年雪なのかどうかはわかんないけど、まさか7月末に雪を見るとは思っていなかった。ここが地獄谷で御嶽登山の見所のひとつである。地獄谷を見ながら歩いていくと一口水と呼ばれる湧水がある。本当に湧水でチョロチョロ出ているだけで水を溜めるのも大変なくらいな水量です。地獄谷も見ることができるし、水を飲むにはちょうどいい場所です。
一口水を過ぎると足場には次第に石が多くなってきて9合目の中央不動を過ぎるとほとんど石の上を歩いていくことになる。
中央不動付近から岩場を見る
中央不動まで来ると王滝頂上もすぐそこである。
王滝頂上(2936m)には御嶽神社があり、多くの人が参拝していた。
王滝頂上(2936m)
ここが御嶽山頂かと思ってしまうが、御嶽神社脇を抜けると山頂の剣ヶ峰へ続く道がある。御嶽神社裏に出ると活火山らしく硫黄が所々から出ていて観測器も設置してある。
ここで剣ヶ峰を見ながら昼食を食べていると雨もポツポツ降ってきたので剣ヶ峰へ急ぐことにした。
剣ヶ峰へと続く道は緩やかな傾斜で、天気が良ければきれいに見えるだろうなと思いながら歩いていくとあっという間に剣ヶ峰に着いた。
剣ヶ峰には御嶽神社、一等三角点、3067m頂上碑がある。辺りは雲に覆われ展望は望めなかったが、天気が良ければ一ノ池、二ノ池やその脇の万年雪、地獄谷など絶景を楽しむことができたと思う。
山頂一等三角点
しばらく休憩したのち、下山したのだが岩場は雨で濡れ滑りやすく注意が必要であり、登りとは違い何度の高いコースなっていたが、誰も転ぶこともなく無事下山できた。
< コースタイム >
駐車場(10:36)→大江権現(10:54)→あかっぱげ(11:05)→金剛堂子(11:17)→八合目石室(11:26)→富士見石(11:52)→一口水(12:03)→王滝頂上(12:28)→御嶽頂上(12:59)→駐車場(15:06) |